五反田敗北の女子プロレスの妄想短編小説です。
今回は当店でも大人気RUKAとSERINAが登場!三つ巴の闘いはどうなるのか?結末はいかに!?
『この記事の目次』
後編:二人で立つリング

試合後半、流れは変わった。
RUKAが倒されそうになった瞬間、
SERINAは無意識に動いていた。
カット。
その一瞬で、KAIの体勢が崩れる。
「……行くよ」
SERINAの低い声に、RUKAはうなずいた。
即席の連携。
技と力が噛み合い、KAIを追い込んでいく。
パワーで押していたKAIの動きが、初めて止まった。
「女子が、俺を……?」
最後は、
SERINAの関節技。
そこへRUKAの体重が乗る。
逃げ場はなかった。
レフェリーのカウントが三つ入る。
男子レスラーは、完全に敗れた。
静まり返ったリングで、
SERINAとRUKAは向かい合う。
「一人じゃ、無理だった」
SERINAの言葉に、RUKAは笑った。
「でしょ。だからさ——」
二人は並んでロープに手をかけ、観客を見渡す。
自然と、肩が触れた。
その瞬間、アナウンスが響く。
「次回大会、SERINA&RUKA、正式タッグ結成!」
拍手と歓声の中、二人は拳を合わせた。
男を倒した夜、
二人の女子レスラーは、
“個”を捨て、タッグとして生まれ変わった。
完